命題12

命題12

 

 

2つの立方数の間に、2つの比例中項数があり、立方数は立方数に対し、辺が辺に持つ比の3乗の比を持つ。

 

ABを立方数とし、CAの辺、DBの辺とする。

 

ABの間に2つの比例中項があり、ABに対しCDに持つ比の3乗の比を持つことをいう。

 

CCを掛けてEを作り、Dを掛けてFを作り、DDを掛けてGを作り、CDFを掛けてそれぞれHKを作る。

 

さて、Aは立方数であり、Cはその辺であり、CCを掛けてEを作るから、それゆえにCCを掛けてEを作りEを掛けてAを作る。同じ理由でまたDDを掛けてGを作りGを掛けてBを作る。

 

そして、CCDを掛けてそれぞれEFを作るから、それゆえにCDに対し同じようにEFに対する。同じ理由でまたCDに対し同じようにFGに対する。再度、CEFを掛けてそれぞれAHを作るから、それゆえにEFに対し同じようにAHに対する。しかしEFに対し同じようにCDに対する。それゆえにCDに対し同じようにAHに対する。propositionZ.17propositionZ.18

 

再度、CDFを掛けてそれぞれHKを作るから、それゆえにCDに対し同じようにHKに対する。再度DにそれぞれFGを掛けてKBを作るから、それゆえにFGに対し同じようにKBに対する。propositionZ.18propositionZ.17

 

しかしFGに対し同じようにCDに対し、それゆえにCDに対し同じようにAHに対し、同じようにHKに対し、同じようにKBに対する。

 

それゆえにHKABの間の2つの比例中項である。

 

次にAもまたBに対してCDに持つ比の3乗の比を持つことをいう。

 

AHKBが比例する4つの数であるから、それゆえにABに対してAHに持つ比の3乗の比を持つ。definitionX.10

 

しかしAHに対し同じようにCDに対し、それゆえにAはまたBCDの持つ比の3乗の比を持つ。

 

それゆえに、2つの立方数の間に、2つの比例中項数があり、立方数は立方数に対し、辺が辺に持つ比の3乗の比を持つ。

 

証明終了

 

 

 

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